真昼の星とピアノ

有名な曲もそうでない曲も…少しずつ載せていきます

幸福感に包まれたバッハのコラール前奏曲

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750)作曲:

コラール前奏曲「目覚めよと呼ぶ声あり BWV645」です↓

 

youtu.be

 

この曲の基となるカンタータは、17世紀初頭にイタリアのモノディから生まれ、種々の形態の伴奏をもつアリア、レチタティーヴォ、重唱、合唱などからなる声楽作品のひとつで、ドイツでは18世紀に入るとドイツ・プロテスタントの教会音楽として特有のものを発展させ、歌詞の中には聖書中の格言を取り入れたり、聖書の句の理解を深めるため解説的な自由叙情詩を織り込んだり、賛美歌(コラール)を加えたりしました。

バッハはライプツィヒ時代の初期数年間は、毎週日曜日の礼拝に合わせてカンタータを作曲、上演し、約200曲を後世に残しており、教会カンタータの最高峰と言われています。

 

「BWV645」の基となる「カンタータ第140番 目覚めよと呼ぶ声あり BWV140」は、1731年に作曲され、コラール・カンタータ(終始一貫して賛美歌の歌詞と旋律に基づくカンタータ)と呼ばれる形式によっており、全7曲から構成されています。そのうちの第4曲目「コラール シオンは物見らの歌うの聞けり」が、のちにバッハによって「コラール前奏曲BWV645」としてオルガン用に編曲され有名になり、複数のピアニストによってピアノ用にも編曲されています。

今回はイギリスのピアニストMyra・Hess(1890~1965)の編曲版で弾きました。

 

この曲の基となったフィリップ・ニコライの歌詞の日本語訳は、下記の通りです。

 

シオンは見張りたちの歌うのを聞く、

彼女の心は喜びに踊り、彼女は目を覚まし、いそいで起き上がる。

彼女の友は天より堂々と、神の加護によりたくましく、真実により力強く来る。

彼女の光は明るく、彼女の星はのぼる。

いざ来たれ、敬愛する王、主イエス、神の子よ!

ホサナ(お救いください!)

私たちは皆 喜びの広間に従いゆき 晩餐を共にします。

 

 なだらかな曲線を描くようなメロディー、そして幸福感に包まれた雰囲気のこの曲は、いつの時代にも愛され続けるような気がします。