大人のピアノの楽しみ方

人生経験を積んだ「大人」に弾いて欲しい曲を紹介していきます

リラの花 /ラフマニノフ

今回は、「リラの花」を紹介します。

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この曲は、ラフマニノフによって1902年に出された「12曲からなる歌曲集(Op.21)」のうちの第5曲目「リラの花」を、1913年頃にラフマニノフ自らがピアノ独奏用に編曲した曲です。

 

歌曲の詩は、エカテリーナ・ベケートヴァという女流詩人のものですが、とても美しい詩なので、紹介させて頂きます。

 

朝早い明け方に 露に濡れた草場をぬって

わたしは清々しい朝の空気を吸いに行く

芳しい木陰

リラの花が咲き群れる木陰の中に

幸せを探しに出かけて行く

 

生涯に幸せはただ一つ

それを見つけるのがわたしのさだめ

そしてその幸せはリラの花の中にある

緑の枝に

芳しい房に

私のささやかな幸せが花開いているのだ

 

「ラフマニノフピアノ編曲集 yamaha出版より」

 

今回動画で弾いているのは、1941改訂版です。

 

あらゆる物が速いスピードで変わっていく世の中、競争社会で疲れを感じることが多くなってきましたが、この詩を読むととても心が休まります。

大切なことを問いかけてくれる1曲です。

樅(もみ)の木 /シベリウス Op.75-5

今回は、「樅(もみ)の木」を紹介します↓

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この曲は1914年、シベリウスが49歳の時に作曲され、組曲「5つの小品」の中の終曲として収められています。
シべリウスの出身地フィンランドでは、樅の木は「永遠の命」の象徴とされ、思い入れのある木だそうです。

大曲ではないのですが、いきなりStretto(音楽用語で「緊迫した」という意味)で始まり、大地にしっかりと根ざしたような低音、少し寂し気なメロディなど、フィンランドの「寒い冬」と室内の「あたたかな灯」を思い起こしてくれるような深みのある曲で、大人ならではの味わえる曲です。

塔 /ドビュッシー

こんにちは。真昼の星とピアノです。

 

久しぶりに紹介する曲は「塔 /ドビュッシー作曲」です↓

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この曲は、3曲からなる曲集「版画」の第1曲目として収められています。

1889年にパリで開かれた万国博覧会で、作曲者ドビュッシーは、ジャワのガムラン音楽に出会い、衝撃を受けたことにより、約15年の年月をかけてこの曲を完成させたそうです。

東洋風の5音音階、ガムランの楽器の音色が随所に用いられています。

冒頭と最後の部分は弾いていると「目の前のそびえ立った建築物ににさぁーっと風が吹いてくるような感覚」がしてきて不思議な気持ちになる曲でした。

身の回りでは荒波にもまれかけている現実社会ですが、この曲のように泰然と、自分を見失わずに生きていけたらなぁと思いながら弾いていました。

 

アントン・ルビンシテインのロマンス

アントン・ルビンシテインのロマンスです↓

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アントン・ルビンシテイン(1829~1894年)は、ロシア出身のピアニストで、作曲家、指揮者です。リストと並ぶ19世紀最大のピアニストと目され、欧米各地を巡演して絶賛され、1862年、ロシアで最初の音楽学校、ペテルスブルク音楽院を設立。初代院長となり、チャイコフスキーらを指導した人です。

 

あまり弾かれることがない曲ですが、ロマンスという題にふさわしい愛情あふれる曲です。

幸福感に包まれたバッハのコラール前奏曲

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750)作曲:

コラール前奏曲「目覚めよと呼ぶ声あり BWV645」です↓

 

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この曲の基となるカンタータは、17世紀初頭にイタリアのモノディから生まれ、種々の形態の伴奏をもつアリア、レチタティーヴォ、重唱、合唱などからなる声楽作品のひとつで、ドイツでは18世紀に入るとドイツ・プロテスタントの教会音楽として特有のものを発展させ、歌詞の中には聖書中の格言を取り入れたり、聖書の句の理解を深めるため解説的な自由叙情詩を織り込んだり、賛美歌(コラール)を加えたりしました。

バッハはライプツィヒ時代の初期数年間は、毎週日曜日の礼拝に合わせてカンタータを作曲、上演し、約200曲を後世に残しており、教会カンタータの最高峰と言われています。

 

「BWV645」の基となる「カンタータ第140番 目覚めよと呼ぶ声あり BWV140」は、1731年に作曲され、コラール・カンタータ(終始一貫して賛美歌の歌詞と旋律に基づくカンタータ)と呼ばれる形式によっており、全7曲から構成されています。そのうちの第4曲目「コラール シオンは物見らの歌うの聞けり」が、のちにバッハによって「コラール前奏曲BWV645」としてオルガン用に編曲され有名になり、複数のピアニストによってピアノ用にも編曲されています。

今回はイギリスのピアニストMyra・Hess(1890~1965)の編曲版で弾きました。

 

この曲の基となったフィリップ・ニコライの歌詞の日本語訳は、下記の通りです。

 

シオンは見張りたちの歌うのを聞く、

彼女の心は喜びに踊り、彼女は目を覚まし、いそいで起き上がる。

彼女の友は天より堂々と、神の加護によりたくましく、真実により力強く来る。

彼女の光は明るく、彼女の星はのぼる。

いざ来たれ、敬愛する王、主イエス、神の子よ!

ホサナ(お救いください!)

私たちは皆 喜びの広間に従いゆき 晩餐を共にします。

 

 なだらかな曲線を描くようなメロディー、そして幸福感に包まれた雰囲気のこの曲は、いつの時代にも愛され続けるような気がします。

 

セヴラックのワルツも好きです

今回の曲は「ロマンティックなワルツ/セヴラック作曲」です↓

 

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セヴラックはフランスの作曲家で、「セヴラックの音楽はとても素敵な香りがする。心のひだの隅々まで、すべてが息づいている」とドビュッシーが讃えたそうです。

1872年、南フランスの農村地帯ランドックで生まれ、同地方の首都トゥールーズで学んだ後、パリに出て高い評価を得るが、大都会の生活に馴染めず、故郷に戻り創作活動を続けたそうです。

 

ここからは私の感覚ですが、「ロマンティックなワルツ」は、太陽の光が柔らかく降り注いでいるような温かさや明るさが感じられ、私の好きな曲です。南フランスにも行ってみたくなります。

 

東山魁夷さんの絵のような曲「バッハ平均律第1巻 8番前奏曲」

今回の曲は「バッハ作曲:平均律クラヴィーア曲集 第1巻より8番変ホ短調 前奏曲」です。

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「平均律クラヴィーア曲集」は第1巻と第2巻があって、どちらも24調の「プレリュード(前奏曲)とフーガ」があります。

この第1巻の8番の前奏曲、静けさの中に凛とした空気感があって、私の好きな曲です。なんとなく東山魁夷さんの絵と似ているように感じます。

ピアノ学習者は必ず弾く曲集ですが、私は学生時代にはただただ難しく感じるばかりで、曲の素晴らしさが理解できませんでしたが、歳を重ねるにつれて、とても好きな曲になりました。

 

動画に映っている花はドクダミです。我が家には、以前からドクダミが生えていて、どんどん増えるので抜いていましたが、最近草抜きをサボっていたら、ドクダミの花が咲いていました。

よく見ると、白い花で可愛らしい。すっかり気に入ってしまいました😆